Trans Marty Lab2006-06-17T12:33:14+09:00trans_martyマーティ語録研究所 - All rights reserved, all wrongs reversed!Excite Blogお知らせ〜しばらくお休み致します〜http://transmarty.exblog.jp/3648043/2006-06-17T12:33:12+09:002006-06-17T12:33:14+09:002006-06-17T12:33:14+09:00trans_martyOthers
既に梅雨入りしてしばらく経つ今日この頃、皆様に置かれましてはお加減いかがでしょうか?私は旅先で大風邪を弾いてしまいましたが、異国でマーティファンに出会ったりしてとても楽しい時間を過ごしました。
8.ギター教則DVD“99 SECRET LEAD GUITAR PHRASES” ですが、現在ソールドアウト中!なので、入荷するまで注文は今しばらくお待ちくださいとのこと。詳しくはこちら: www.martyfriedman-dvd.com
前回エントリに3月分FAQがあるので、暇な方はそちらもご覧下さい。では!
虎屋満三 拝]]>Get Your Rocks Off Honey! 新番組放送開始祝い、三月分のFAQまとめておおくりしまーす!http://transmarty.exblog.jp/3144678/2006-04-03T23:17:00+09:002006-04-06T23:39:58+09:002006-04-03T23:17:59+09:00trans_martyFAQヘビメタさん2ゲフゲフ、ちゃう、新番組「ROCK FUJIYAMA」が始まりますねぇ、楽しみDEATH!
Q:マーティさんこんにちは。私は今イギリスのサウスダウン・カレッジに学ぶ学生で、音楽パフォーマンスに関わっていますが、丁度いまは、「芸術と優美、エレガンス、闘争 ーー 日本音楽の真髄("Art and grace, elegance and warfare - the essence of Japanese music")」というタイトルの研究を行っています。マーティのメガデスとソロ作品のものすごいファンでもあるので、この研究の土台をマーティに置きたいと考えています(もちろん、まずマーティの許可を頂いてからですが)。ただ、たった一つだけ未だに不明な点があって、それはつまり日本の音階を一体どうやってマーティは自分のプレイにとりいれることができたか、ということです。それで、この辺に関する実際の影響について教えて貰えればありがたいと思うのです。質問が長くなってすみませんが、回答をいただけたら研究を続ける事ができますので、一生涯感謝したいとおもいます。
Q:親愛なるマーティさん、1年前に香港でマーティが行ったギタークリニックに出て以降、私はギター練習をずっと続けています。確かサイン会のときに、今はギブソンSGでプレイしてるけど、今度もっとネックが細くてマーティも良いギターだよ、とおすすめしているアイバニーズを買ってみるつもりだって言ったと思うんですけど。で、アイバニーズを買ってみました。それ以降はきっと練習の成果も上がってるはずなんですけど、丁度数週間前に初めて人前で演奏してみて楽しかったし・・・学校で、ステージに立って他のギタリストと対決したんですけど(最初にプレイしたフレーズは実際、マーティのソロ、Gimme a Doseをちょっと参考にしたんですけどね)。そんなわけで、マーティさんの存在そのものに、また私にとってのすごいモチベーションになってくれているマーティさんにまずか感謝したいわけですが。ところで、そろそろ質問に行きます:)もし、マーティさんがギター対決に出るとしたら、その経験から上達できると思いますか?あと、対決する前に自分のフレーズを死に物狂いで練習したりしますか?あと、もし他のギタリストと対決するとしたら、誰と対決したいですか?えっと、私はそのギター対決でバカ勝ちしたと思ってるけど、数週間後にまたある機会でも頑張りたいと思います。それから、読んでくれてありがとう、マーティの音楽とすばらしいシュレッド技術にも感謝です。近いうちに又再会できることを願ってます、では!
(管理人つぶやき:えっと、新番組で披露されていた新しいマーティ語「バタ臭い」早速使ってみました(笑)ちなみに、本当にちゃんと意味を踏まえて日本語訳すれば「古臭い」「全然面白くない」なんですけどね・・・。蛇足ですがさらに言うと、原文のCheesy、直訳すると「チーズ臭い、チーズ味」だったり。となっております。日本語でバタ臭いって言ったら一般的には「西洋風味コテコテ過ぎ!」な感じですが、マーティ語的には、どんな意味なんだろうね?今後、研究したいデス、あはは)]]>遅くなりました・・・http://transmarty.exblog.jp/3086691/2006-03-27T12:19:00+09:002006-04-02T05:16:00+09:002006-03-27T14:20:40+09:00trans_martyInterview
TIBET
(管理人注:マーティさんがおっしゃっている「奇妙な日本映画(Realm of the Senses)」とは、大島渚監督の作品「愛のコリーダ」です。若い子は知らないかもしれないけど、知らないからといって、お父さんお母さんお兄さんお姉さんに、不用意に質問すると大変な目に合いますから(苦笑)・・・自分でこっそり、調べたらいいと思いまーす。ちなみに、Rollyさんもたまに出演している、渋谷に「青い部屋」というシャンソニエ(ライブハウス)があるんですけど、そこのオーナーの戸川昌子さんの持ち歌に、「お貞恨み節」ってのがありましてね、作曲者は小林亜星氏だそうですが、一度聴いたことありますけど・・・・すごいですよ。1番のサビは「サダー!サダー!」で、2番のサビは「サドー!サドー!」ですから(笑)・・・ただ、ググってもちゃんとした情報は出てこないんですよね・・・聞いた人は一杯居るみたいなのに。不思議だ・・・・!!!!!)
この曲は僕が15歳ぐらいのとき、メリーランドにある実家で、雪と雨が降っている日に書きました。僕の親友で、最初に組んだバンドDeuceの Tom Gattisとジャムってました。マリファナたばこでハイになりながら、ずーっとEコードばっかり弾きまくってて、僕たちにはそれが凄く良く聴こえた。その後、シンプルなメロディをこのEコードばっかりの上に載せてみて、それがこの曲Tranceになりました。当時はこの部分は、バンドでLady, Ladyって呼んでいた曲のソロにつかっていました。
3. 「Get ready for a wild ride...!」
(管理人注:すんません、カッコイイ日本語の訳が思いつかないので、そのまんま(笑))]]>マーティ兄貴!の「あっぱれ!人生相談」とか呼んでみたい。http://transmarty.exblog.jp/2854367/2006-02-26T16:53:40+09:002006-02-28T00:23:10+09:002006-02-26T16:53:40+09:00trans_martyFAQ
えっと、タイトルの「あっぱれ」というのは相談者の皆さんではなく、マーティさんの事です。俺は、こんな色々のぐちゃぐちゃの人生相談によく、辛抱強く答えるなぁと、本気で感心感動してますから!(笑)マジで、ここまで来るといっそ天晴なもんだと。。。ではいきまっしょい!
FIVE MAGICS
曲の真ん中あたりのメインのギターソロが自分でもホントに良く出来たと思っています。ギターソロの下にあるリズムギターには、かなりクレイジーな展開もあるんだけど、僕はなんとか頑張って全体のサウンドをプログレくさくなく、けど不気味にアグレッシブな感じに聴こえるソロが弾けたと思う。曲の最後に向かって高速のスラッシュ(スラッシュギターのスラッシュ)なペダリングギターを弾くのが凄く大変だった、だからクリンクさんが、その辺にあったスラッシュ(ガンズのSlashさん)のピックをくれました、そうしたらワンテイクで録音できました。すごい魔法!
<管理人つぶやき:マジ話なのか駄洒落なのかワカラン(笑)>
POISON WAS THE CURE
また超狂ってるリズムの曲!ムステインがそれに合わせて、これまた凄いキラー・リフを弾いてます!この曲のギターソロはアルバムの録音でも一番最初に手がけたものでした。最初に凄く良い演奏が出来てると、その後のアルバムのレコーディングを通して、良かったという気になります。
RECKONING DAY
僕はこの曲すごい好きです。だって典型的な「バースがあってブリッジ来て、コーラスが2回まわして、ギターソロ」っていう、オーソドックスじゃない構成だから。典型的なパターンはいっつもやってるじゃん、ていう。特に真ん中あたりがメロディックでとても気に入ってます。
<管理人つぶやき:あと歌詞もなんかけっこー、いつもと違う視点で俺はそれも面白かったり。>
TRAIN OF CONSEQUENCESADDICTED TO CHAOS
マックス・ノーマンのボーカルプロダクションがすごくかっこいい曲。ただ、その難しいボーカルのアレンジのせいで、ライブで演奏しなかったんだと思うけど。この曲で演奏したクリーミーなギターソロは、エレフソンのレス・ポールを借りて演奏しました。
A TOUT LE MONDE
これをフランスで演奏したんだけど、一番良かった!何万人もの人たちが、自分の歌をしかも外国語で歌ってるのを聴くのは、本当に信じられないような嬉しい気持ちだった!だけど、信じてもらえないかもしれないけれど、実を言うと、イントロのギターソロは、ラリー・カールトンがライオネル・リッチーの曲「ハロー」でやったソロをちょっとパクったんですけど〜。もし何かコピーするんだったら、すごくヒットした曲をコピーしたら良いかもしれない。。。
THE KILLING ROAD
これはライブですごく良く演奏しました。Tornado of Soulsのギターソロを、なんていうか、発狂しちゃったみたいな、この曲のソロはそういう感じ。だから、ギター・プレイヤーの人たちが凄く好きになったんじゃないかと思いますけど。
<管理人つぶやき:んっ?これも若干演歌風味ってこと?(笑)>
BLOOD OF HEROES
すっごいロックしてる曲!イントロのオーケストレーションは僕がやりました、僕らにとっては曲にストリング・アレンジメントを追加するというのは、ある意味新しい扉をあけたという感じ。それから、この曲のギター・ソロでは、僕としては滅多に使わないワウワウ・ペダルも使いました。歌詞もすごくかっこいいと思う。
FAMILY TREE
これも良くライブでやりました。この曲が好きだった事は実は一度も無いんですけど、多分、曲のテーマがちょっと気鬱すぎるというか、曲そのものが「どっちつかず」な感じだからだと思う、わかんないけど。でも、もしこれが最初にシングルカットされてたら良かったと思う、きっと。一番キャッチーなコーラスの曲だから。
I THOUGHT I KNEW IT ALL
このアルバムの中でも好きな曲です。これもまた、凄く良い神様のお酒みたいなそういう感じ。ノース・ハリウッドにあるニックの家で、ニックと一緒に曲のコーラス部分を書きました。ジプシー・キングスを聴きなよ!ってニックに薦められて、それにお互いインスパイアされて作ったと思う。こういう曲もメガデスの好きな所。
というわけで、早速Story behind the Song第4弾!今週は・・・・Countdown To Extinction!でーすドンドンパフパフ♪なんで?って、管理人の好きな順(笑)・・・というか、思いついた順なので、特別に「○×が早く見たいんじゃボケ!」という心の叫びを秘めた方は、コメントくださればそっち優先しますよー。
それでーわ、ドウゾ!
SKIN O MY TEETH
この曲のPV撮影はとても楽しかった!シカゴにある小さなクラブMetroでライブ撮影したんだけど、滅茶苦茶盛り上がりました。カメラ・クルーの集団が、ネズミみたいに、そこらじゅうをウロチョロしてほんとに一所懸命撮影してたから、バンドにとっては逆にちょっと邪魔くさくて、笑い出さないようにするのが大変でした。
SYMPHONY OF DESTRUCTION
メガデスの曲の中では、最もヒットした曲。でも、オリジナル・バージョンはもっと長い曲でしたが、アルバムのプリ・プロダクションの時に大幅にエディットしたんです。メガデスの曲としてとても気に入ってます、シンプルだしビートが一定であまり変わらない所が。ほんとにカチっとした一曲です。
ARCHITECTURE OF AGGRESSION
アルバムの中で多分一番好きな曲だと思います・・・この曲もプリ・プロの段階で大幅にエディットしたものになります。ムステインのボーカルとして最も好きな一つだし、ソリッドでジャミンな(堅固かつアドリブが効いた、的な意味です)曲だと思う。
FORECLOSURE OF A DREAM
このアルバムを作るのは、とにかく、ほんとに、とてつもなく滅茶苦茶に大変な事だった。マックス・ノーマンも、ムステインも僕も、3人ともがそれぞれ「絶対に妥協しない完璧主義者」だったから、そういう人間が三人集まってスタジオでギターの録音するんですから、ほとんど「完璧以上のものを作ろう!」という競争みたくなります。一日の仕事が終わった後は、録音はほんとに、ほとんど完璧なんですけど、でももっともっと、骨身を削るように頑張ったんです。この曲、Foreclose・・・の時は、僕はヴァースの(AメロとかBメロとか言われる箇所、サビじゃない奴。)クリーンなアコースティック・ギターの部分を弾きました。普段だとこの手のパートの演奏を録音するのはそんなに長くかからないんだけど、このときは、思うようなトーン(音色、かな?)がなかなか出せなかったのと、ギターの弦のノイズとチューニングの問題がありました。この日はほんとに、緊迫した、疲れる1日でした。と言いましたが、僕とマックスだけがスタジオに居て、丸一日、ギター地獄に完全にはまっていたわけです。ちょっと荒々しかった。僕たちは完全に集中して、雰囲気がきつかったから、スタジオのドアに"KEEP OUT!! THIS MEANS YOU!!!"(立ち入り禁止!誰も絶対に入るな!!!)って張り出しておいた。ところが、立ち入り禁止って張り出しておいたのに、実は、ものすごく有名な、良く知られるあるプロデューサー。。。その名前はちょっとここでは言うのやめておきますけど、立ち入り禁止のドアを開けて、めちゃめちゃ明るい感じの口調で"Hey Guys, how's it going?"(やぁ、調子はどうだい?)って言って入って来た。僕の事をよく知ってる人たちはみんな、普段の僕の物腰はかなり、あたりの柔らかい、落ち着いてリラックスしてる、って思われてるんだけど、ただその日は、このプロデューサーは実は僕にとっても大ファンの一人なんですけども、ドアを開けてそういった時に、"What the fuck, dude? You know how to read or what?"(てめーなんだこのやろう?ドアに何て書いてあるか読めね−のかぁ?)って、思いっきり怒鳴ってしまった。そのプロデューサーは、ぎょっとして、回れ右してスタジオを出て行きました。とにかく、沸点ぎりぎりの緊迫感でしたから。
THIS WAS MY LIFE
アルバムに収録した曲のなかで一番はじめにミックスしたもの。バンドのメンバー全員でムステインの家に集まってミーティングしながらミックスした曲を聴いたんだけど、全員がエキサイトしてたのを覚えています。
COUNTDOWN TO EXTINCTION
曲の真ん中あたりでしゃべっている女の子は、実は僕の友達のジュンちゃんです。スタジオの近くのお寿司屋さんで働いていたので、僕らのスタジオに来てちょっと手伝ってほしいをお願いしました。彼女はとても素敵な女の子で、今も交流があります。この曲は、ある動物愛護団体からGenesis賞を貰いました。ハリウッドのスター・サインの所で授賞式がありました。エルフソンと僕がセレモニーに出ましたが、TVや映画スター達の受賞スピーチに笑い出さないようこらえるのが大変でした。「なんとかかんとか、ほにゃららベエ、ナンジャラモンジャに感謝したいと思います、、、もちろん、受賞に際して誰よりもサポートしてくれた、最愛のベット、ポチと玉三郎への感謝も忘れる訳には参りません、彼らは絶えず私にインスピレーションやら、アレやらコレやらなんじゃかんじゃ。。。としてくれました」とかなんとか、スターが一般人ぶってスピ−チするのは超笑えた。
HIGH SPEED DIRT
これはスカイ・ダイビングについての曲です。僕は、これがもしプラチナ・アルバムになったらスカイダイビングをやります、と約束してました。結果、プラチナどころかダブル・プラチナになってしまいました!!マジで感謝感激だよほんとに!といっても、実は、スカイダイビングは超楽しかった。。。
ASHES IN YOUR MOUTH
これはライブでよくやりました、すごく楽しかったです。でも、エンディングのハーモニー部分のギターの音色は、実はこのアルバムでも一番最悪だったと思う。他の曲と同じような水準まで行ってなかった。だけど、マックスの魔法のようなミックスによって、曲全体に渡って面白いディレイをかけたので、なんとか救われたんじゃないか、と僕は思ってます。
Story Behind The Songシリーズも第3弾となりました。今回とりあげるのはHidden Treasure, Megadethについて、マーティさん大いに語るです。元ネタはこちら
NO MORE MR. NICE GUY
実は、この曲は僕がメガデスのオーディションの為に練習しておいた曲の一つなんですけど〜オーディションに実際行ったら、メガデスのメンバーは皆、この曲がどれほど耐え難いか?ばかりを話していた。でも、すごく不思議な話ですけど、メガデスがイギリスで有名になったきっかけは、この曲でした。みんな、そんなの関係ねぇよ!って感じだったけど。僕もそれは、どっちでも良かったです、なぜなら僕も、この曲はちょっとメガデスのキャラクターに合わないんじゃん?って思ってたから〜。
GO TO HELL
超たーっくさん思い出がある!曲作りは、日本でRust in Peaceのツアーをやった時のサウンドチェックの間にやったんですけど、「お祈り」の所はエルフソンの奥さんが凄く頑張ってくれた、ノース・ハリウッドのフォーマルなパーティの合間に、ムステインの車の中でラフ・ミックスは聞いたし、ビデオの撮影はシカゴでやりましたが、本当に地獄みたいに暑くって大変だった。特に僕たちのボディ・ガードはすごく大変だったんじゃないかな。どうしても、悪魔の役をやってください、と説得してやってもらったんだけど、撮影は長時間かかっていつ終わるのか解らなかった。その時はムステインも超大変だったんだけど。他のメンバーにとっては、撮影はそんなに大変じゃなかったから(その時の僕の写真が、公式HPのギャラリーページにあります。)、僕はほとんどの時間、シカゴの友達と遊び歩いてました。RIPの後、最初にレコーディングした曲だし、僕にとってもメガデスで最初に作曲者としてクレジットされたものでもあります。このソロは滅茶苦茶「マーティっぽい」と思うし、ムステインの所もすごくかっこいいと思います。
ANGRY AGAIN
Countdown...のツアーが山あり谷ありで、メンバーは皆、ちょっとお互い離れてたんだけど、そんな時に、マックス・ノーマンがこの曲の為に、メンバー全員を(アリゾナ州)フェニックスの小汚いスタジオに招集したんだ。僕らは、(アリゾナ州)スコッツデールにある小洒落たゴルフ・リゾートの、ファンキーなバンガローに泊まってた。僕は。あのスタジオはあんまり良いと思わなかったし、この曲のサウンドも、メガデスの他のどの曲と比べても悪いと思ってた。どういう訳かわからないけど、僕のギター・ソロも、全然僕っぽく無いし。
99 WAYS TO DIE
メガデスの曲の中でもずっと好きなうちの一つ。ノース・ハリウッドのザ・エンタープライズでレコーディングしてた時、2インチの24トラックテープ使ってたんだけど、テープが機械に食べられてしまいました!しかも、殆どのパートの録音が終わった後でした...ボーカルも、ギターソロも、ドラムもベースも、全部終わってたのに!!でもラッキーでした、テープが食われちゃった所は丁度コーラス部分の所だったから。曲の中には同じコーラス部分がいくつかあったので、ぐちゃぐちゃになった所は他の同じ奴をつなぐことができました。Aメロでも、イントロでもソロでも、それが他の所だったら、僕らは全員、いちから全部やり直さなきゃいけなかったですから!!
PARANOID
ブラック・サバスのトリビュート「Nativity in Black」の録音の為にスタジオに入りましたが、僕はそもそもサバスの大ファンですから、サバスのアルバムを5、6枚スタジオに持って行ったんです。僕らは曲を選ぶ事がなかなかできませんでした、というのも、その頃僕らがやってた音にくらべて、サバスの初期の音源はなんかちっちゃく聴こえてしまったからです。僕らはほとんど、がっかりして全部やめちゃおうか、って思ってた。そうしたら、ムステインがパラノイドを弾き始めた。そこにエルフソン、ニック、僕と入って行った。録音テープも回ってて、僕らは一発録りをすることができました。僕はとくに、曲の終わり方が気に入ってます。。。皆が終わった後もニックはドラムを叩き続けてて、ムステインが「ニック!ニック!」って叫ん出る所なんだけど、その後ニックが「Fuck me running!(うるせー!俺は続けるんだー!)」って言い返してるのが頭上のドラム用マイクが拾ってます。とても、メガデスらしい瞬間。
DIADEMS
このDiademってのがどういう意味が僕はわかりませんけど、この曲は僕らにとっては、アレンジに凝りだした最初の曲だと思う。アコースティック部分がとてもかっこいい。Youthanasiaのセッションの時に録音したんだけど、僕は、A Tout Le Mondeで使ったのと同じアルバレスのアコースティックギターを使いました。
ROCK BOX
そんなに、悔いが残るという録音だったわけじゃないんだけど、でもこの曲についてはちょっと。何を考えてたのかよく覚えて無いんですけど、多分、典型的な「ラジオでよくかかるギター・ヒーロー!」的なことをやろうとしたんだと思います。結論としては、自分じゃない誰かの真似をするのは、やめたほうがいいじゃん、ってことでした。曲そのものはぜんぜん悪く無いんですけど、僕っぽい曲じゃなかった。音楽って、本当に終わりが無い勉強の連続・・・
LAST SEPTEMBER
おぉ~これは僕の音楽としては凄く甘いトーンの曲です・・・でも、どうやって作ったかよく覚えてません。もともとは、"Forgotten Me"という曲名でした。ツアー中の、一人ぼっちでさみしい夜に起こった、とてもロマンティックな出会いについてのバラッドです。でも、共同プロデューサーでありエンジニアもやっていただいたSteve Fontanoが最初に書いた歌詞について、こんなの絶対に我慢できない!というので後で歌詞書き直しました。曲名も変えた。って、これはリチャード・マークスとかじゃなくてホントに僕の経験なんだよ! えーと、この曲のギターソロは良いと思ってます。
SHINE ON ME
この曲のボーカルを歌ったStanley Roseはホントに天才!Stanleyには、ぶっ倒れるまで頑張ってもらいました、多分100ヶ所以上、ハーモニー部分があるんですけど、Stanleyが全部やってくれたんです。本当に凄い、頑張ってもらったと思う。この歌は演奏するのも楽しかった、僕はこういうタイプの曲はほとんど作ったこと無いですから。あと、Carmine Appiceのドラムもかちっと、よくやってくれました。
RIO
ツアーで、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロに行った時なんですけど、ホテルの自分の部屋に篭もって書いた曲です。僕は絶対にホテルを出て街を歩いてみたかったんですけど、ホテルのロビーにファンが沢山来て、ほんとにカオス状態だったから、プロモーターのスタッフは、部屋の外に出してくれなかった。もう、チョ~がっかりでした。だって、リオといえば、楽しいパーティの街でしょう?何千人ものファンや友達に囲まれて、なのに僕はホテルの部屋を出られなかった。だから、他になにもやることなくて、ずっとこの曲を作ってました。この曲の録音はアリゾナ州のフェニックスでやりましたけど、僕の友達の素晴らしいギターリスト、Angus Clarkがスタジオに来てくれたんです。どうしてなのか解らないんですけど、僕は、素晴らしいミュージシャンに見られているときは、自分の一番ベストを出さなければならない、と思って頑張るんですよ。いつもそれやればいいじゃん!とは思うんだけど、不思議です・・・。
LIVE AND LEARN
この曲の歌詞が一体どんな意味なのか、誰か教えてくれませんか???これは凄い、ロックしてる曲です。リズムギターは、僕がメガデスでやってた事を思い出させるし、ギターソロは、色々なひねりが効いててとてもカッコイイと思います。リズムもリードも大部分のギター・パートは、一番最初の、Jackson Kellyマーティ・モデルでプレイしました。その僕のモデルが一般発売になる前です。
HANDS OF TIME
このバラッドのデモは、サン・フランシスコに住んでいた、カコフォニーの頃に作りました。この曲の事はその頃からずっと頭にあって、しかも偶然ですけど、今回のアルバムの共同プロデューサーでありエンジニアのSteve Fontanoが書いた曲なんです。このアルバムの中で一番お金がかかっている曲。最初はStanleyに歌ってもらいましたが声域が合わなくてやめました、だからロスに居るJesse Bradmanの所に飛んで行きました。Jesseの仕事は完璧でした、けれども、Max Normanに来て貰ってボーカル・トラックの音節全てをコンピューターに取り込んでもらいましたから・・・良い歌だと思います、けど、メガデスのギターリストのアルバムよりも、Backstreet Boysのアルバムに合った方がもっと似合ってると思います。
THE YEARNING
この曲の中には、結構良いプレイが沢山あるんですけど、でも自分で聞いた時はいつも、自問自答せずにはいられないです。。。「俺、何がやりたかったんだろう?」って。自分でも兎に角、解ってない。まぁ、音楽の一つではあるかな~と思いますけど、その時の僕の気持ちが、実はちょっとあんまり集中してなかったかもしれない、というのが暗示されてると思います。メジャー・レーベル(EMI)で出す最初のソロ・アルバムだったから、レーベルが要求する歌モノの曲を作ることと、自分がやりたいと思うインストゥルメンタルを作ることの間で、ちょっとギャップが生じていたというか。その両方を一緒に実現する事はかなり大変でしたし、自分の納得行くような形で一緒に出来たとも思って無いです。このアルバムは僕のソロ作品の中では最もバラバラ、支離滅裂な作品だと思うし、特にこの曲は、良いアイディアが一杯あるんだけど、アレンジは行き当たりばったりでまとまってない、という事の良い見本だと思います。でも、曲の終わりの所のメロディは今でも、かなりカッコイイじゃんと思ってますけど。
THUNDER MARCH (DEMO)
もともとは、カコフォニーのファースト・アルバムに入れようと思ってデモを録音したんだけど、ギターソロをプレイしてる最中に僕のアンプが爆発しちゃって(マジで!)、曲を終わりまで演奏できなかったんです。ギター演奏にスクラッチしてる所があるのは、そのせいです。コントロール・ルームの中にあった100ワットのアンプ・ヘッドから、本当に煙がもくもく・・・と立ち上ってきました。アンプがどんどん燃えていくんですけど、一緒に音も凄く良い音が出るようになっていきました。だから、部屋中に煙がどんどん立ち込めていったんだけど、録音テープはずっと回してました。だけど、数分後にアンプは完全に止まっちゃって。このデモ・バージョンは、実は、かなり深刻なチューニングの問題があるので、それをミックスしなおすことについては、後世に残しておきます。